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後編 分子標的薬

1章 序文
従来型の細胞障害性抗がん剤は、これまで述べてきたように細胞分裂をその作用点としている。
そのために分裂を行う細胞全てに細胞毒性を示し、その非選択的な細胞障害作用から副作用を誘発することは避けられなかった。
しかしながら、ワトソンとクリックによる2重らせんの発見に端を発する分子生物学の発展は近年、がんに関する研究を遺伝子レベルから再構成しなおすことに成功しつつあり、その成果はすでにいくつかの抗がん剤となって人類の癌への戦いを強力にバックアップしている。
次の2章ではこの新しいタイプの抗がん剤、分子標的薬登場の背景となったがん遺伝子とがん抑制遺伝子について述べ、その研究成果の結晶である分子標的薬については3章において詳しく述べることにする。そして、分子標的薬の名を(いい意味でも悪い意味でも)世に知らしめることになったイレッサの問題についての考察を、3章に述べることにする。

不老不死への科学