第11章 〜老化を抑制する薬〜

アルファリポ酸(チオクト酸)
ビタミンに似た物質で、体内で自然に生成される。血糖値を正常にする働きがあり、ヨーロッパでは昔からインスリン抵抗性や他の糖尿病が原因となる合併症の治療に使用されている。抗酸化作用をもつビタミンCやEの効果を高め、またビタミンC、Eが不足したときには一時的にその役割を果たすため、肌の老化やシミの原因となる活性酸素の活動を抑える効果もある。抗酸化力はビタミンC、Eの400倍とも言われている。糖質の代謝を促進する作用もあるので、ダイエットにも効果があるとされている。
期待できる効果:ダイエット、美肌、糖尿病の改善、老化防止、疲労回復等


コエンザイムQ10(CoQ10)
細胞でのエネルギー生成に欠かせない物質で、特に心臓からの血液循環を促進したり、筋肉にエネルギーを供給して持久力や運動能力を高める働きがあるとされている。また、CoQ10は強力な抗酸化物質でもあり、細胞を活性酸素のダメージから守り、老化を防ぎ免疫力を高める作用をもっている。
期待できる効果:疲労回復、美肌、下半身のむくみ、代謝率アップによるダイエット、循環器系の病気予防、運動能力の向上等


ルチン
ビタミンPとよばれるビタミン様物質でソバに多く含まれる。ルチンは毛細血管を強化する働きがあり、血栓を防いで血の流れを良くするため、高血圧や動脈硬化などを改善する。また、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの分泌速度を遅らせるのでアレルギー治療薬としても利用されている。
ルチンは、抗酸化作用の強いビタミンCの吸収を助けるため、免疫力を高める効果があり、またビタミンCがコラーゲンの合成を促進するため、肌の老化を予防する効果もある。
期待できる効果:高血圧改善、血栓症や動脈硬化の改善、アレルギー症の治療、肌の老化予防等


レスベラトロール
非フラボノイド系ポリフェノール複合体で心血管の働きを維持促進する効果があるとされる。効果の高い抗酸化物質として機能し、体内浄化の働きを維持促進する大切な酵素を肝臓から分泌させる働きもある。
第8章で述べたようにサーチュインを活性化するカロリー制限模倣化合物でもあり、老化抑制の効果が期待される。
期待できる効果:動脈硬化の改善、ガン予防・抑制、老化抑制等

(参考文献)
4Life健美人 http://www.kenbijin.com/
健康食品プラザ http://www.nava21.ne.jp/~uesugi/ken/index.htm

不老不死への科学